あぁ~、風鈴の音ぉ~
どうも。私です。本当です。私です。
最近暑い日が増えてきました。
そう感じる、私です。
昔は暑い日より寒い日のほうが好きでした。
暑いときは、暑さをしのぐために、
服を全部脱いでたとえ裸になったとしても、
もしその状態でも暑ければ、もう自分には打つ手が無い、
と追い詰められるように感じていたからです。
まさに自然の脅威。自然の大いなる力である
暑さに対して、人間ができることなど服を脱ぐぐらいだと、
まるでそう思い知らされるかのようでした・・・。
ただ最近人生経験をおもむろに積み始めた私は
「ん?暑いのも意外と悪くないんじゃない?」と
感じるようになってきました。
そう思い始めたのは、日本の夏、そう風鈴です。
風が吹いたらりんと鳴る。
言ってしまえばただそれだけなのですが、
なんともそこにはかなげな涼しさを感じます。
風は一瞬。しかし鳴り響く。
風が吹くという一瞬の涼しさ、また吹くその場にいなければ
感じることが出来ない涼しさを、まるでりんという音が
引き延ばしてくれるかのようです。
ただもちろんクーラーのように実際に気温を下げてくれる
わけでも、扇風機のように風を送ってくれるわけでもありません。
でもそう言って風鈴にぶーたれるのは、暑いよりも寒いほうが好き、
と言っていた昔の私と変わりありません。
というのも、服を脱いでも暑かったらどうしようもない、と考える私と、
風鈴が鳴ったって涼しくない、と考える私は、
どちらも暑さをどうこうしてやろう、という対抗的な態度であることに
変わりはないからです。
りんと風鈴が鳴る。
それで涼しさを感じる。
確かにそこには気温の変化も、身体に感じられる風もありません。
しかしそこには、日本古来から受け継がれ、暑さに対して
真っ向から挑むのではなく、ちょっとした工夫、少しわきからの
横槍によって暑さをやわらげよう、という考え方が感じられるのです。
クーラーが無かった昔に考案された、暑さへの横槍。
でも横槍のくせに、とっても良い音がなるじゃないですか。
メーカー:木之本
店舗:うさぎや全店
※置いている商品はお店ごとに異なります。
お値段:1,450+税~
クーラーのかかった部屋から
K.U