油性インク・水性インク・ゲルインクの違い
| 文具の豆知識
1.油性・水性・ゲルインクの大きな特徴
油性・水性・ゲルインクの大きな特徴は上の図の通りになっています。
油性・水性・ゲルインクの中でも染料・顔料という種類に分かれます。
染料とは溶剤に溶ける着色剤のことで、顔料とは溶剤に溶けない着色剤を使っているインクです。
溶剤とは、物質を溶解するために用いる液体物質のことです。
一般的に染料よりも顔料の方が耐水性があります。
どの種類にも一長一短がありますので、用途に応じた種類をお求めください。
2.油性インクの中でも低粘度インクの特徴
※1:油性ボールペンは、先端部のボールペンが回転することにより
紙面にインクが転写されて筆記することができます。
この時に、紙と接していない部分のインクが少しずつ溜まり、
紙に落ちてしまいます。この事をボタ(ボテ・ダマ)といいます。
※2:記入時には裏抜けはありませんが、低粘度インクは湿度に弱く、
特にジェットストリームは湿度の高い場所で保管していると、
徐々にインクが染み出て裏抜けしたようになることがあります。
長期保存や薄い紙にはあまりオススメできません。
3.フリクションボールについて
フリクションボールは温度変化で色が消える特殊なインキが使われています。
筆跡を専用のラバーでこすると65℃以上の摩擦熱が発生してインクが消える仕組みです。
強くこすっても紙を傷めない弾力性や、何度使っても摩耗しにくい耐久性のある素材に、
こだわって選定されたラバーが特徴です。
60℃以上の場所に置くとインクが無色になってしまう為、
車のダッシュボードなど高温になる場所に置いておくと、
全て消えてしまう可能性があるので注意が必要です。
感熱紙など紙によっては消去に不向きな場合もあります。
また、-10℃前後になると消去した筆跡が戻る場合がありますのでお気を付けください。
4.よく聞かれる内容・ポイント
複写書類に書くにはどんなボールペンがいいの?
あまり滑らかなボールペンで筆記すると筆圧をかけずらいので、筆記しにくいです。
したがって、少し書き味の重めな油性ボールペンが複写書類を書くのにオススメです。
K.K.