ボールペンが書けなくなる理由は?
| 文具の豆知識
愛用のボールペンが突然書けなくなった。誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。
昨日までは使えていたのに・・・まだまだインクは残っているのに・・・
そこで今回は、ボールペンが書けなくなる主な理由をお話しします。
1.インク内に空気が入り込んでいる
ボールペンを水平より上向きにして筆記をすると
重力によりインクが後ろ側に引っ張られ、先端から空気が入ってしまいます。
こうなってしまうと書けなくなる上、インク漏れの原因にもなりますので
筆記角度にはご注意ください。
2.ペン先が傷ついている、紙繊維など異物が詰まっている。
ボールペンをペン先から落とたり、筆記以外の道具として突き刺したり、こじ開けたりすると
ペン先が破損し、引っ掛かり・かすれ・ボタ落ちなどの原因になります。
また、紙によってはペン先が紙表面の繊維を削り取って詰まってしまうことがあります。
特に新聞の折り込みチラシなどによく使われる「コート紙」の表面加工「コート剤」も詰まりの原因として多いので
チラシにメモを書き込む際はご注意ください。
3.インク自体が古い
ボールペンのインクにも寿命があり、何年も放置するとインクの変質・劣化が起こります。
保存状態にもよりますが、油性インクは製造から3年、水性・ゲルインクは製造から2年が目安です。
芯の部分に製造年月日の印字されていることも多いのでこれも目安にしてみてください。
上の画像だと一番右の「2103」の部分、2021年3月に製造されたということですね。
【よく聞かれる内容・ポイント】
・インクが出なくなったボールペンを復活させる方法は?
ペン先を温める、振って空気を出す、ティッシュの上に書くetc.
いろいろな方法を聞いたことがあるかも知れませんが
各筆記具メーカーからの答えは「復活できません」です。
ボールペンは非常に安価で便利ですが、ペン先は精密機械です。大切に扱いましょう。
H.M