ランドセル選びのポイントについて
| 文具の豆知識
うさぎやで扱っているランドセルメーカーは
ハシモト、コクヨ、栄伸、セイバン、カザマ、協和、ナース鞄工、村瀬鞄行、羅羅屋の9社あります
それぞれのメーカーに特徴があり、どのランドセルが良いとは一概には言えず
お子様の体形や好み、家庭の方針、学校までの距離などの環境を勘案して決定する事が望ましいです。
まずはランドセル選びの際のポイントをご紹介したいと思います。
①素材
ランドセルに使われる素材は大きく分けて人工皮革と本革の2種類があります。
ほとんどのランドセルはクラリーノなどの人工皮革で製造されています
人工皮革の良い点は 軽い・色数が豊富・手入れが簡単 という事があげられます
本革の良い点は本革特有の質感で高級感があり、耐久性が高い事があげられますが
デメリットとして人工皮革と比べると重くなる事と価格が高価になります。
クラリーノにもタフロックNEOなどの耐久性が高く、軽いという素材なども出ています。
また、素材の耐久性以外に作り方や補強のしくみなどで耐久性は変わってきますので
この素材だから良い・悪いは基本的にはありません。
<クラリーノ>の種類
②背負いやすさ
背負いやすさの違いを大きく左右するのが背カンと肩ベルトの形状と重さです
有名な背カンは「天使のはね」、「フィットちゃん」の2種類だと思います。
ちなみに「フィットちゃん」はメーカー名ではなく背カンの機構の名称の一つです。
どちらの背カンも肩ベルトが根元から立ち上がり、肩と背中に密着する事により
高い位置で重心が安定し、体感重量を軽減する仕組みになっています。
大きな違いは「天使のはね」が左右のベルトが連動して動く事により
常に重心を中央に保つ事を考えているのに対しのに対し
「フィットちゃん」は左右別々に動く事で、子供の体形に合ったベルト位置になる事と
一番きゅうくつさを感じるランドセルを背負う時と降ろす時の動きが成長しても
変わらないという特徴があります。
上記2種以外にも「ふわりぃ」「ウイング背カン」等ありますが
「フィットちゃん」と似たようなは左右別々に動く立ち上がり背カンになっています。
肩ベルトの形状もメーカー毎に特徴があります
セイバンは“わん曲形状”で肩からわき腹に沿って立体的にぴたっと密着する事で
体との接地面積を広くし、負荷を分散させる形状になっています。
ハシモトは”楽ッション”という肩ベルトのクッション材の厚みが2倍以上&特許登録された
特殊構造の楽ッションによって、肩への圧力が分散され、体への負担が軽減されるタイプのベルトがあります。
羅羅屋は別売りの”マジかるベルト”に変更する事で肩への負担を軽減できる仕組みになっています。
重さに関しては軽ければ体への負担が少ないのは間違いないですが
ランドセルに使用されるパーツ数はメーカーが変わってもそれほど変わりません。
軽いモデル、重いモデルにはそれなりの理由があります。
何故重さが違うのかをスタッフに聞いてみて下さい。
背カンや肩ベルトの形状はどれが良いでは無く、
お子様の体形にどれが合うか?の問題なので実際に背負ってみなければ分かりません。
良いと思ったモデルでも実際に背負ってみるとお子様が違和感を感じる事もあります。
また、仕組みにより本体は重くとも体感では軽く感じる場合が多いので
実際に荷物をいれた状態で背負ってみてお子様が軽く感じるモデルを選ぶのが良いでしょう。
うさぎやでは1年生が持っていくと言われている2Kgの重りを用意していますので是非試してみて下さい。
③収納力
ランドセルの収納力は大マチと呼ばれるメインの収納場所+サブポケット+ファスナーポケットになります。
大マチのサイズは12~14.5㎝とメーカー、モデルによって違いがあります。
最も大きいコクヨは14.5㎝と大きい分、取り外し可能な仕切りがあり、できるだけ重心を背中に近づける工夫があります。
また、大マチを大きくした分、サブポケット、ファスナーポケットを薄くしランドセルのサイズは保っています。
ナース鞄工にはタブレット専用ポケットがついていたり、サブポケットが8㎝まで開くペリカンポッケ機能がついているモデルもあります。
収納力が高いのは良い事ではありますがお子様によってはせっかくサブポケットがあるのに大マチしか使ってない。
なんて事がある様ですので、お子様の性格も勘案して選ぶと良いでしょう。
④色・デザイン
色・デザインについては基本的にはお子様の好きな物を選んでもらう事が良いと思います。
6年間使うものなので飽きが来るのではないか?と親としては気にしてしまう部分ではありますが
5~6歳児に6年後を考えてと言っても正直無理な話です。
多様性を認め合う世でもあり、今店頭に並んでいるランドセルを同世代の子供たちは背負う事になるので
周りと比較しても同じようなランドセルを皆背負っているので気にならない事がほとんどの様です。
もし、高学年になってどうしても色やデザインが気に入らなくなった場合は
ランドセルカバーでデザインの入った物があるのでそれらを使用するのが良いと思います。
どうしてもお子様と意見が合わない場合は一度家に持ち帰り家族内で話し合いましょう。
無理やり決めてしまうと子供はしっかり覚えています。
⑤安全面
ハシモトの「安ピカ」に代表されるように雨の日や夜道での安心・安全を考えると
反射板が360°ついている事は安心材料の一つになります。
また、防犯ブザーの取り付けやナスカンが強い力がかかった時に外れる仕組みになっているかなど
安心して通学してもらえる機能は重要です
⑥耐久性
素材による耐久性はもちろんですが、型崩れ防止の為の補強材がどの部分に入りどの様な機構になっているか?
ランドセルは6年間使うアイテムですのでお子様の取り扱う様子をイメージすると良いでしょう!
うさぎやで取り扱ってるランドセルは全て6年保証がついています
この6年保証は6年間修理をなんでも無償で受け付けますというものでは無く
あくまで通常使用で破損した場合に無償で修理してくれる保証です。
なのでランドセルを振り回したり、投げたりして破損した場合は有償修理となります。
耐久性も優れたランドセルでも扱い方を間違えれば壊れてしまいます。
毎日の様に使う物だからこそ大事に扱うようにしてもらいたいです。
ここに挙げたポイントは基本的な部分です
更にメーカー毎に特別な機能や特徴が付随してきます
それら全てを把握するのは大変ですので、店頭でスタッフに聞く事が一番簡単です!
ランドセル選びは子供達にとって6年間一緒に小学校生活を過ごす相棒を選ぶ大事なイベントです。
たくさんのランドセルの中から自分の1台を選ぶのは大変ですが
お子様が笑顔で過ごせるランドセル選びのお手伝いをさせて頂ければと思います。
2023年度ランドセル
H.M